私はずっと結婚指輪をしている。どんなに悲しくても、寂しくても、心の支えのように指輪をしている。
夫は結婚指輪していない。
昔は彼も不倫しても、してなくても、指輪をつけていた。ある時、指輪が曲がったか歪んだかで、つけなくなった。しょっちゅう喧嘩しているから、その時に外したのかもしれない。
私は嫌だ。結婚指輪を外されて、嫌だ。今でも嫌だ。私が必死で守っている、結婚やこども、約束、世界を
ないがしろにされたように、
馬鹿にされたように、
疎かに、軽んじられたように感じるから、嫌だ。
私は喧嘩のたびにも、また嫌だと、このことを伝えた。機嫌がいいときにも、伝えた。
関係ないっていってるじゃんと言われた。つけていてもいなくても、同じじゃんと。
私の気持ちは、伝わりません。私が嫌だと感じている事実を認めてもらえません。